ゆめ×むあ[完]
ガバッと、
布団を持ち上げ
急いで階段を降りた。
「ママ!ママ、ママ、ママ、ママ、ママ!!」
「何よ?うるさいわね。」
ママはのんびりと、パジャマのまま、あぐらをかきながら、
新聞を広げていた。
パパと、離婚してから、
女でいる必要性を失ったため、
完全におやじ化している。
「ママ!!待ち合わせ、12時じゃん!!!もう、11時過ぎたよ!!」
「また、寝ぼけたこと、言って!私はそんなこと信じるわけ……。」
「夢亜!!急ぎなさい!!」
ママは洗面所へ、私はクローゼットのある私の部屋に猛ダッシュしていった。