冷徹王子に愛されて?
和博さんというのは
私の…セフレ。
彼には本命の彼女がいる。
1年前に
当時付き合っていた彼氏と別れ、
バーで酔い潰れていた私は
その時たまたま
隣で呑んでいた和博さんに
声を掛けられた。
バリバリの営業マンである
和博さんは
話が上手く、会話も弾んだ。
そして私たちは
その足でホテルへ行き
そういう関係になった。
でも彼に彼女がいるのは
初めから分かっていた。
右の薬指の指輪が
眩しいくらいに
キラキラしていたから。
それでも…
体を重ねている時だけでも
愛してもらえるのなら
もうなんでも良かった。