常務の愛娘の「田中さん」を探せ!
* ソノときの大地 *
大地はリモコンを取って、ベッドルームの明かりをベッドの両サイドにあるフロアランプだけにする。
亜湖が早く目覚めるよう点けていた、煌々として冷たい蛍光灯の青白い光が消え失せ、ランプシェードを通した、やわらかでやさしいけれどムーディーな、オレンジ色の光が二人を包む。
亜湖はふわりとベッドの上に押し倒された。
大地が覆いかぶさってきた。
互いのくちびるに重なったとたん、まるで貪り食べ尽くすかのように、大地は亜湖を求めていく。亜湖も応えたくて、口の中に入ってきた大地の舌に自らの舌を必死で絡ませていく。
「ぅん……っ」
大地の深いキスに、息苦しくなって、つい甘い声が漏れる。
彼の手がベビードール風のキャミソールにかかる。細いストラップをはらり、と下ろす。
大地は目を見張った。
下から現れた、キャミソールと同じベビーピンクのレースのブラが、あふれんばかりの亜湖の乳房を支えていたからだ。すかさず、ブラのホックを外す。
ぱかっと浮いたブラの中へ、大きな左右の手のひらをそれぞれに忍び込ませ、すっぽりと包み込む。やわらかくてハリのある亜湖の左右の乳房を、大地は左右の手のひらいっぱいで感じる。
亜湖の豊かな胸は、大地の大きな手のひらにすっぽり収まるジャストサイズだった。
「ぅあ……っん」
思わず、亜湖が背を反らす。
「……亜湖、やっぱり、すげえな、何カップだ?」
うれしくて思わず言ってしまった大地を、亜湖が愛憎入り乱れた目で睨む。
「大地……最…低……っ」
小柄な亜湖は胸だけが目立って大きいのがコンプレックスなのだ。
見られたくなくて、背を向けようとすると……また仰向けに戻され、キャミソールもブラも、むしり取られて、ぽーんとベッドの外へ投げ出された。
ショーツ一枚になってしまった亜湖は、恥ずかしくて、両腕で胸を隠そうとするが……その両腕をとられて、べりっと剥がされるように左右に押し広げられてしまう。
「おれのもんなんだから……ちゃんと見せろ」
大地は亜湖の左胸を揉みしだきながら、右胸を口で覆っていった。