常務の愛娘の「田中さん」を探せ!
「田中さん、このあと時間あるかな?」
「田中さん」の顔が曇る。
「……今日はもう、遅くなってしまったので」
「そうか……田中さんのおうちは厳しいんだってね?」
水島課長が残念そうに言う。
「田中さん」がこくん、と肯く。
「じゃあ、今度、都合のいいときに呑みにでも行こうよ。LINEのID教えてくれる?」
「田中さん」はスカートのポケットからスマホを取り出した。
そして、水島課長とLINEのIDを交換した。