常務の愛娘の「田中さん」を探せ!

「あのさ、山田、おれ……おまえに代わって『あの人』に相談したんだよ……もう、見てられなくてさ」

すると、山田が田中 望の腕を掴んだ。

「……『あの人』って……『大奥』のあの人、だろ⁉︎」

田中 望はこくっ、と肯いた。

「田中、おまえ……『大奥』にチクったのかよっ⁉︎」

山田は、田中 望の腕を激しく揺さぶった。

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