溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜
「で、さっきの話はなんだったんですか? 飲み行く打ち合わせ? それなら俺も連れて行ってくださいよ!」
さっそく私の横にぴったりと張り付くと、真壁くんは話を巻き戻す。
「違う違う。西沢がいつも行くそこの定食屋の話。そこで今日……」
と、さっきの出来事を真壁くんに話し始める。もう。ユリさんのおしゃべり。
「うぇー、なんか昼間から生々しいっすね」
全部聞き終えた真壁くんが、ニヤつきながら私を見る。
「九条さんと西沢さんかぁ。なんかイマイチ不釣り合いっすよね。セックスしている絵なんて、完全にうさぎが猛獣に食われてるみたいになりますよ」
「もう、やめてよ真壁くん!」
変な妄想しないで。いくら今エロゲー作っているからって、頭の中で勝手にアイコラさせないでほしい。