溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜
「えーいいじゃない。大きな動物に抱かれるって、女の子の憧れよねぇ? そんな自分も可愛い!みたいな」
自分の肩を抱いて、身をよじるユリさん。完全に変な妄想に入っているな。
ていうか、話を大きくしないでよー。ひょっこり帰ってきたらどうするんだ。
「確かにユリさんにしてみれば憧れでしょうね。ユリさんでかいですから」
「で、でかいって。おい、真壁! あんた口のきき方に気をつけなさいよ!」
「あ、気にしていたんですっけ。身長178センチ。男張りにでかいですよねー」
うわー真壁くん、平気で地雷踏むな。身長の事はユリさん一番気にしているのに。