溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜

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「西沢ーっ!!」
「は、はいぃぃい」
「なんだこれは! なんか書いて出せばいいってもんじゃないんだよ!」
「す、すみませんー!」
「すぐにやり直せ! 今日は帰れると思うなよ!」

昨日の優しかった九条さんが幻だったのだと判明したのは、翌朝すぐだった。

時刻は朝4時。今から出て来いとみんなに電話をかけまくり、こんな時間に集合させた彼はやはり鬼だ。

「西沢! それが終わったらバナーのデザイン案、100個出せ!」
「ひゃー! はいーっ!!」
「真壁! 画面のレイアウトはどうなってる! ちんたらすんな!」

そしてなぜか真壁くんにまで火の粉が飛んでいるという。あぁ、ちょっと見直した私がバカだった。

夢だけど、あのキスを返せー!!


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