溺甘豹変〜鬼上司は私にだけとびきり甘い〜
そんな決意を固めながら、トイレに向かうためフラフラと這うようにしてベッドからおりる。
だけどすぐ、ん……?
どういうわけか、すぐ隣に温もりを感じた。
恐る恐る振り返ってみると、背後にわずかに上下する布団に気がつく。
嘘!誰かいる!これは俗にいうお持ち帰りというやつでは!?
どうか気のせいでありますようにと願いながら勇気を振り絞り、そろりとシーツをめくってみる。
するとそこにはどういうわけか、無防備な顔で眠る九条さんの姿が!
「なっ、どっ、どういうことーっ!?」
一瞬にして我に返り、思わず叫ぶ。すると、九条さんが不機嫌そうに目を開けた。
「朝から変な声出すな」
ななななな、なんで九条さんが?
え、なにこの展開。も、ももももしかして、私達……?