君との時間~もう一度、私に恋をして
私は、待った。


17時に家に行くと約束したのに、17時半を過ぎても連絡は無かった。


理生の携帯に電話をかけた。


トゥルトゥル‥‥トゥルトゥル、トゥルトゥル。


空しく器械音が鳴るだけ。


なんだか、無性に胸騒ぎがした。



ーーーーーバタン。



玄関を誰かが開ける音。



そして、誰かが二階に上がってくる音を聞いて理生来た、と期待に胸を膨らませる。


なんだ、私の気のせいか、そうだよね。



ドアが勢いよく、開いて真っ青な顔した母親が入ってきた。


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