君との時間~もう一度、私に恋をして
時計台の下。


駅から数分。


ここは私が、貴方に助けて貰った場所。



時計台の下の私は、目立つのかチラチラと見られる。


そうだよね。


いくら、待ってても"今日"会えるか分からないのに。


何年後‥何十年後になるかも知れない未来ーーー


そんなに待てないよ、と苦笑い。


年老いた私を貴方は好きで居てくれる?



やっぱり、帰ろう。


踵を返す。


「ねぇねぇ彼女。暇?俺たちと遊ばない?」



ニヤニヤ笑う男たち。


そう言えば、あの時貴方は助けてくれたっけ。



けど、今はーーー誰もいない。


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