ずっとそばに
タイトル未編集
《君に出会えた》
【優里】
静かな家を振り返らずに出る。
立花 優里(たちばな ゆり)。派手でもなく地味でもない高校2年生。親も兄弟もいない唯一いるのは親友だけ。
ガラッ
「あっ優里〜!おはよ〜!!」
教室に入ったら親友の水那月 紗奈(みなづき さな)が笑顔であたしに近づいてきた。紗奈は中学の時に一人でいるあたしに話しかけてくれた大切な親友。
「おはよ!紗奈!」
「んふふ。待ってたよ〜!」
「なんか嬉しいことでもあったの?」
ニヤニヤしてる紗奈を見つめる。
「実はね〜転校生来るらしいの!」
ピョンピョン飛び跳ねている紗奈を不思議に思いながら、
「えっなんでそんなに嬉しそうなの?」
「あのね。噂で聞いたんだけど...その子男の子ですっごいイケメンなんだって!」
「へぇーそうなんだ。」
イケメンか。ほんとに紗奈はそういう情報はやいな...あたしはあんまり興味無いんだけど。
「もう!優里はちょっと冷めてるよね!それじゃ彼氏できないよ!」
なぜかあたしのことに怒ってくる紗奈。あたしは別に彼氏は欲しいって思わないんだけど...
「別に彼氏ができなくていいよ。」
「ええー!勿体ない!優里、結構美人なのにー!」
紗奈が頬を膨らますとチャイムが鳴り、あたしたちは席についた。先生は入ってくるなり、知らない男の子を連れてきた。
「新しい転校生だ。」
「向日 葵(むかい あおい)です。よろしくおねがいします。」
さっき紗奈が言ってた転校生か。確かにモテそう。予想通り、クラスの女子や紗奈までかっこいいの一点張り。
「向日君だって!優里!」
「うん。そうだね。」
なんでもいいから、HRを早く終わらせて欲しい。あたしは行きたい場所があるから。
人影の少ない階段を登っていく。あたしのお気に入りの場所。それは屋上。小さい頃から、空が好きだった。フェンスにもたれ掛かってると
ギィィ
扉が開いた。誰か来た?
すると出てきたのは、転校生の向日君だった。なんでここに?
「あっお邪魔だった?ごめんな!」
話しかけてくるとは思わなかったあたしは驚いて戸惑った。
「えっあっいや、大丈夫。あたしだけの場所じゃないし。」
「ほんと?よかった!じゃあさ、ちょっと俺もここにいていい?」
笑顔で聞いてくる向日君は爽やかでモテるのも納得できた。
「えっ、うん。いいよ。」
「まじで?ありがと!」
あたしにわざわざ許可取らなくてもいいと思うんだけど...まあいいや。
その後は2人ともほとんど喋らず、空を眺めていた。そうしてるうちにチャイムが鳴ったので、教室に戻ろうと歩き出した時、
「あっ、同じクラスだよな!よろしく!」
えっ...あたしのこと覚えててくれたの?名前も言ってないのに...
「よっよろしく。」
振り返り微笑みながら言った。向日君は爽やかに笑った。
「あっそだ!名前なんて言うの?」
「えっあっ、立花 優里です。」
何故か向日君は首を傾げた。なに?あたし変なこと言ったかな?
「なんで同クラなのに、敬語なの?」
あっそういうことね。
「なんでだろうね。」
自分でも不思議に感じて思わず、笑ってしまった。すると、向日君が目を見開いた。
「なに?」
向日君は我に返ったみたいに
「あっいや、なんでもない」
顔を赤くしながら目をあたしから逸らした。ん?どうしたのかな?あたしなにかしたかな?
「あっ授業!」
「忘れてた!」
2人で走って、ぎりぎり授業が始まる前に教室についた。
そういえば...なんで向日君、顔赤くなったのかな?
【優里】
静かな家を振り返らずに出る。
立花 優里(たちばな ゆり)。派手でもなく地味でもない高校2年生。親も兄弟もいない唯一いるのは親友だけ。
ガラッ
「あっ優里〜!おはよ〜!!」
教室に入ったら親友の水那月 紗奈(みなづき さな)が笑顔であたしに近づいてきた。紗奈は中学の時に一人でいるあたしに話しかけてくれた大切な親友。
「おはよ!紗奈!」
「んふふ。待ってたよ〜!」
「なんか嬉しいことでもあったの?」
ニヤニヤしてる紗奈を見つめる。
「実はね〜転校生来るらしいの!」
ピョンピョン飛び跳ねている紗奈を不思議に思いながら、
「えっなんでそんなに嬉しそうなの?」
「あのね。噂で聞いたんだけど...その子男の子ですっごいイケメンなんだって!」
「へぇーそうなんだ。」
イケメンか。ほんとに紗奈はそういう情報はやいな...あたしはあんまり興味無いんだけど。
「もう!優里はちょっと冷めてるよね!それじゃ彼氏できないよ!」
なぜかあたしのことに怒ってくる紗奈。あたしは別に彼氏は欲しいって思わないんだけど...
「別に彼氏ができなくていいよ。」
「ええー!勿体ない!優里、結構美人なのにー!」
紗奈が頬を膨らますとチャイムが鳴り、あたしたちは席についた。先生は入ってくるなり、知らない男の子を連れてきた。
「新しい転校生だ。」
「向日 葵(むかい あおい)です。よろしくおねがいします。」
さっき紗奈が言ってた転校生か。確かにモテそう。予想通り、クラスの女子や紗奈までかっこいいの一点張り。
「向日君だって!優里!」
「うん。そうだね。」
なんでもいいから、HRを早く終わらせて欲しい。あたしは行きたい場所があるから。
人影の少ない階段を登っていく。あたしのお気に入りの場所。それは屋上。小さい頃から、空が好きだった。フェンスにもたれ掛かってると
ギィィ
扉が開いた。誰か来た?
すると出てきたのは、転校生の向日君だった。なんでここに?
「あっお邪魔だった?ごめんな!」
話しかけてくるとは思わなかったあたしは驚いて戸惑った。
「えっあっいや、大丈夫。あたしだけの場所じゃないし。」
「ほんと?よかった!じゃあさ、ちょっと俺もここにいていい?」
笑顔で聞いてくる向日君は爽やかでモテるのも納得できた。
「えっ、うん。いいよ。」
「まじで?ありがと!」
あたしにわざわざ許可取らなくてもいいと思うんだけど...まあいいや。
その後は2人ともほとんど喋らず、空を眺めていた。そうしてるうちにチャイムが鳴ったので、教室に戻ろうと歩き出した時、
「あっ、同じクラスだよな!よろしく!」
えっ...あたしのこと覚えててくれたの?名前も言ってないのに...
「よっよろしく。」
振り返り微笑みながら言った。向日君は爽やかに笑った。
「あっそだ!名前なんて言うの?」
「えっあっ、立花 優里です。」
何故か向日君は首を傾げた。なに?あたし変なこと言ったかな?
「なんで同クラなのに、敬語なの?」
あっそういうことね。
「なんでだろうね。」
自分でも不思議に感じて思わず、笑ってしまった。すると、向日君が目を見開いた。
「なに?」
向日君は我に返ったみたいに
「あっいや、なんでもない」
顔を赤くしながら目をあたしから逸らした。ん?どうしたのかな?あたしなにかしたかな?
「あっ授業!」
「忘れてた!」
2人で走って、ぎりぎり授業が始まる前に教室についた。
そういえば...なんで向日君、顔赤くなったのかな?
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