こけしの恋歌~コイウタ~
私のあだ名は「こけしちゃん」
「こけしちゃん、営業一課にコピー用紙持ってって~」
「こけしちゃん、役員室の蛍光灯が切れてるらしいよ~」
「こけしちゃん、この間の会議の資料なんだけど~」
「こけしちゃーん!」
いっぺんに言わないでっ!
心の中で叫びながら、それぞれに「はーい」と返事をしてサクサクと仕事を片づけていく。
こんな光景、日常茶飯事。
「こけしちゃん、大丈夫?」
後ろから声をかけられて、私はおもいっきり振り返った。
「課長まで、あだ名で呼ばないでください」
「あははは!こけしちゃんは俺の癒しだから」
「はぁ!?」
俺の癒しって!?
サラッとそんなこと言わないでほしい。
私の心臓を止める気なのっ!?
これだからモテる人は困る。
私は軽く課長を睨んで、コピー用紙の補充に向かった。
「こけしちゃん、役員室の蛍光灯が切れてるらしいよ~」
「こけしちゃん、この間の会議の資料なんだけど~」
「こけしちゃーん!」
いっぺんに言わないでっ!
心の中で叫びながら、それぞれに「はーい」と返事をしてサクサクと仕事を片づけていく。
こんな光景、日常茶飯事。
「こけしちゃん、大丈夫?」
後ろから声をかけられて、私はおもいっきり振り返った。
「課長まで、あだ名で呼ばないでください」
「あははは!こけしちゃんは俺の癒しだから」
「はぁ!?」
俺の癒しって!?
サラッとそんなこと言わないでほしい。
私の心臓を止める気なのっ!?
これだからモテる人は困る。
私は軽く課長を睨んで、コピー用紙の補充に向かった。
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