こけしの恋歌~コイウタ~
どの答えも正解だなぁ、なんて考えていたら、後ろから肩をトントンと叩かれた。
「大丈夫?ちょっと休憩する?」
「大丈夫です。課長こそ大丈夫ですか?」
上着を脱いで、シャツの袖を腕捲りしている課長は、大人の男の色気を漂わせていて、私の心臓は益々ドキドキしている。
「俺は鍛えてるから平気。それよりこけしちゃん、そんな顔で大丈夫って言っても説得力ないよ」
「えっ!?」
そんな顔でって、また青白くなってる?
それとも緊張で赤くなってる?
鏡がないので、とりあえず頬を手で触って確認してみる。
うーん、触ってみた感じ、特に違和感はないんだけど。
首を傾げて課長を見上げると、課長の手が私の顔に延びてきた。
距離が近いなぁ~なんて思っていたら、課長の手が私の手の上に重なり、頬を包まれた。
「ひゃっ!」
驚きすぎて、色気のない声を上げた私は固まってしまい、その場から動けない。
頬の温度が急上昇する。
課長は私をじーっと見て、ニヤリと黒い笑みを浮かべた。
そうだ、きっとまたからかって遊んでるに違いない。
「課長、からかって…」
からかって遊ぶのはやめてくださいって言おうとした私の言葉は最後まで出なかった。
「大丈夫?ちょっと休憩する?」
「大丈夫です。課長こそ大丈夫ですか?」
上着を脱いで、シャツの袖を腕捲りしている課長は、大人の男の色気を漂わせていて、私の心臓は益々ドキドキしている。
「俺は鍛えてるから平気。それよりこけしちゃん、そんな顔で大丈夫って言っても説得力ないよ」
「えっ!?」
そんな顔でって、また青白くなってる?
それとも緊張で赤くなってる?
鏡がないので、とりあえず頬を手で触って確認してみる。
うーん、触ってみた感じ、特に違和感はないんだけど。
首を傾げて課長を見上げると、課長の手が私の顔に延びてきた。
距離が近いなぁ~なんて思っていたら、課長の手が私の手の上に重なり、頬を包まれた。
「ひゃっ!」
驚きすぎて、色気のない声を上げた私は固まってしまい、その場から動けない。
頬の温度が急上昇する。
課長は私をじーっと見て、ニヤリと黒い笑みを浮かべた。
そうだ、きっとまたからかって遊んでるに違いない。
「課長、からかって…」
からかって遊ぶのはやめてくださいって言おうとした私の言葉は最後まで出なかった。