こけしの恋歌~コイウタ~
こけしの恋歌はあなたの為に
朝になると目が覚めて、夜になると睡魔が襲ってくる。
朝昼晩ときっちり3食ご飯を食べて、とても健康的だ。

神経が図太いのか、なんなのか。

全く知らない土地、しかも日本国内ではなく、初めての海外生活にもかかわらず、私は元気に毎日過ごしている。

心が安定しているからだろうか。

おそらくそれが一番の要因かもしれない。

日本を発って半年が過ぎた。

今日も今日とて、朝目が覚めるとお腹がぐぅと鳴った。
なにやらキッチンからいい臭いが漂ってくる。
起き上がってパーカーを羽織り、急いでキッチンに向かうと、トントンと軽快な音が聞こえてくる。

「おはようございます」

「おはよう」

料理をしていた手を止めて、極上の笑顔を向けてくれる。
私の顔がボッと赤くなった。

「スミマセン。寝坊しちゃいました」

時計を見れば、いつもより30分寝坊してしまったらしい。
今日が休日だから、気が緩んでいたのかもしれない。

「全然大丈夫。それより身体キツくない?もう少し寝ててもいいけど」

「全然大丈夫です!」

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