こけしの恋歌~コイウタ~
サクラの誕生秘話
私が初めて歌に魅力を感じたのは、おばあちゃんと一緒に見たテレビの歌番組だった。
大物演歌歌手の歌声はまだ幼かった私の心に響いた。
とにかく歌うことが好きだった。
高校生の頃は毎日のように、ひとりカラオケに行っていた。
そこへ音楽事務所の社長がたまたま居合わせ、私の歌声を聞いてスカウトされた。
そんな夢みたいなこと、起こるワケがないって思って最初は断った。
歌うことは好きだけど、人前で歌うなんて無理。
私の性格、見た目、全てに自信がない。
それでも社長に説得されて、本格的な音楽活動は大学を卒業してからっていう親の考えに従って、一切おもてに出ず、サクラという名前以外は全て謎に包まれた歌手が誕生した。
音楽で食べていけるなんて思ってなかったから、平日は派遣社員として働き、サクラの仕事は平日の夜か週末。
恋をテーマにバラードを歌うサクラの声は今では国内のみならず、海外にまで届いている…らしい。
それでも私はサクラとして、おもてに出ることは考えていない。
ハードな生活を辞める気もない。
まだ辞められそうにない…。
好きな人が、そこにいるから…。
大物演歌歌手の歌声はまだ幼かった私の心に響いた。
とにかく歌うことが好きだった。
高校生の頃は毎日のように、ひとりカラオケに行っていた。
そこへ音楽事務所の社長がたまたま居合わせ、私の歌声を聞いてスカウトされた。
そんな夢みたいなこと、起こるワケがないって思って最初は断った。
歌うことは好きだけど、人前で歌うなんて無理。
私の性格、見た目、全てに自信がない。
それでも社長に説得されて、本格的な音楽活動は大学を卒業してからっていう親の考えに従って、一切おもてに出ず、サクラという名前以外は全て謎に包まれた歌手が誕生した。
音楽で食べていけるなんて思ってなかったから、平日は派遣社員として働き、サクラの仕事は平日の夜か週末。
恋をテーマにバラードを歌うサクラの声は今では国内のみならず、海外にまで届いている…らしい。
それでも私はサクラとして、おもてに出ることは考えていない。
ハードな生活を辞める気もない。
まだ辞められそうにない…。
好きな人が、そこにいるから…。