たぶん、また。
幸い、「悲しむ」そんな感情をもっていた。

だから私は失恋した気分にひたり、会社のみんなに慰められた。

幸い、会社が好きだったからいつのまにか辛いことは忘れられた。

それでもたまにふと湯船の中でぼーっとしてるとあなたを思い出してしまう。

毎日一緒にお風呂にはいり、その日のことを共有してたからだけではないはずだ。


たぶんきっとそれは悪いことではなく、恋を慈しむことができるようになったいい前兆なのだ。




そう思わなくちゃやってられなかった。

たしか、20歳と2ヶ月の夜だった。
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