たぶん、また。
会社では、明るく、いつも笑っているキャラクターだった。
だから、失恋したことを告げるとみな、そのうち笑い飛ばしてくれた。

斜め向かいの席の真中さんだけは、笑わずただただそのままを貫き通してくれた。


真中さんは、32歳のマーケティング担当だった。
誰とでも程よく打ち解けられていた。

ただ、彼は多分孤独だった。






それは私の単なる勘であって正しいかどうかなんて関係ない。

それはそれなのだ。

ただ、ひとつだけ確かなのは私は真中さんに惹かれていた。

消化しきれない思いはどこへ向かうのか???
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