†可愛いプリンス†
 それからというもの、やること全てが手につかなくて…
 ボケー…っと目をおよがせていた。


──昼休み──
「手ェ洗いにいこ」
「う?あ、うん」
 マイだ。…あぁ、もう帰りたい…。
 一階に降りると、丁度よく一年生が。その中にはきちんと後輩もいたわけで…
 ぱちっ。
 あ、目が、目が合ってしまった…
「先輩」
「あ、よぅι」
「ちょっとそこで止まって」
 素直に止まる。すると可愛いけど大胆な後輩が近づいてくる。
 …なにを企んでいる?
「可愛い」
「っ!?」
 ちゅっ…
 軽いリップ音が聞こえた。
「じゃあね、先輩。またあとで!」
 後輩が去ったあと、顔に熱が集まった。
「…っ…///」
「は、はるちゃん!?」
 きっといま、顔真っ赤だ…てかアイツ、公衆の目の前でなにやっちゃってんだよ!
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