夢色メイプルシュガー


「あー、わかるわ」

「えっ」


わかる?

それもわかるの?


うんうんと首を動かす宗谷くんに、なんだか心はモヤモヤとする。


私なんて、宗谷くんのこと全然わかってないのに……。

なんか悔しい。



私も何か質問してやろう。そう、思い立った時。


「お待たせいたしましたー」


現れたウエイトレスさんの声により、私の意識はぷつりと途切れてしまった。



「いただきます」


手をあわせてから、フォークとナイフを手に取る。

熱々の鉄板の上に乗った、チーズインハンバーグ。

見た目はもちろん、おいしそうなその匂いに期待がぐんと高まってきた。


……ではさっそく。

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