夢色メイプルシュガー
「芽衣が俺のこと、見てくれてたから」
「えっと、それは」
「頑張んなきゃなって、すげー気合い入った」
キリッと表情を引き締める彼。
その横顔に、胸が熱くなる。
「宗谷くん……」
とはいえ、今日の私はおかしい。
何か変だ。
「とっても、カッコよかったよ」
そんなことを、意図せずとも口にしちゃうなんて。
「……芽衣?」
宗谷くんは意外だったのか、口をポッカリ開ける。
言った私も驚いて、そのまま無言になる。
……これは、やってしまった。
恥ずかしさに後悔を始めた直後、くしゃり、照れたような表情が目に映った。
「めちゃくちゃ嬉しい!」