夢色メイプルシュガー
*
「はぁーっ」
お風呂上がり、私は自分の部屋に行くなり、ベッドにダイブする。
楽しみだな。
思い浮かべてニヤニヤとしてしまうのは、明日のレッスン。
〈plage〉に通うのも、もう何回目になるんだろう。
初めは夢を見てるんじゃないかと思っていたそれも、不思議なことに、私の日常に変わりつつある。
早く水曜日がくればいいのに。
いつしか、そう思ってる自分がいた。
「よし」
その時ふと思い立って、拳に力を込める。
緊張するけど。
……明日、宗谷くんにこの想いを伝えよう。
考えながら目を瞑った時、コンコンとノックが鳴った。