夢色メイプルシュガー


シーン。

突如生まれた沈黙。


は、早く何か言ってよ……!


とてつもない恥ずかしさに襲われて、きゅっと膝の上で手を握る。


「……ほんとに?」


しばらくして、耳にそんな声が聞こえてきた。

私はその方を向くことができず、膝に乗った拳をじぃっと見つめる。


「うん」


精一杯の勇気を振り絞り、ゆっくりと、頷くだけ頷いた。


「めっちゃ嬉しい」

「……っ」

「俺も好きだよ、芽衣」


ドクン、大きく心臓が音を鳴らした。


ドキドキドキドキ──。


顔が熱い。

胸が苦しい。

全身が、きゅーっと締めつけられる。

こんなにもこそばゆい感覚、生まれて初めてだ。


どうしよう私、たぶん今すっごく変な顔してる。

そう思った途端。


恥ずかしい……!


堪えられなくなって、再び手で隠すように顔を覆った。

すると。

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