夢色メイプルシュガー
そして、今日。
とうとう運命の水曜日を、迎えてしまったんだ。
なんで私、言えなかったんだろう……。
チャンスはたくさんあったのに、タイミングがうまく掴めなくて。
ズルズルきちゃったのがそう、この結果。
本当に情けない。
だけど、もう後悔したってしょうがない。
当日に断るなんてそんな失礼なこと、できるわけがないもの。
この掃除が終われば、私は……。
「芽衣?」
「……っ!?」
いきなり顔を覗き込まれ、無言のままにドキリと身体を跳ね上げた。