夢色メイプルシュガー
「俺が無理やり誘ったんだよ」
困り果てたその時、宗谷くんがポツリと放った。
「な?」
「う、うん……」
同意を求められ、とっさに相槌を打つ。
もしかして宗谷くん、助けてくれたのかな……?
とにかく、救われたことには変わりない。
ありがとう、宗谷くん。
そう心で述べて希美に視線を移すと、彼女は頬に愛らしいえくぼを作っていた。
「ねぇねぇ。宗谷くんってさぁ」
「ん?」
なんとなく、嫌な予感がした。
「メイメイのこと、好きなの?」
……っ!?
予感的中。
「ちょっ、希美!? 何変なこと──」