どっきゅん♡LOVER
嬉しい。
嬉しいよ……。
「だからそんな顔、しないでくれ」
甘い囁き。
それが耳に直接落とされて。
「うん……」
あたしは小さく頷いてから、ゆっくり目を閉じた。
すっかり薄暗くなった公園。
修平、大好き……。
頬にすーっと、幸せの雫が伝っていった。
*
次の日。
「でねー、昨日はもう……」
朝一番、まなみんと涼子ちんをつかまえた私は、ニヤニヤと惚気話をする。
「ふーん。ま、よかったじゃない」
なんて、まなみんは何か言いたげだったけど。
「でしょー?」
あたしは、ふふんと得意げに笑った。
だって──。
『沙弥のこと、ちゃんと大事に思ってるから』
そんな言葉がある今のあたしは、絶対無敵なんだもんっ!