どっきゅん♡LOVER


嬉しい。

嬉しいよ……。


「だからそんな顔、しないでくれ」


甘い囁き。

それが耳に直接落とされて。


「うん……」


あたしは小さく頷いてから、ゆっくり目を閉じた。


すっかり薄暗くなった公園。


修平、大好き……。

頬にすーっと、幸せの雫が伝っていった。







次の日。


「でねー、昨日はもう……」


朝一番、まなみんと涼子ちんをつかまえた私は、ニヤニヤと惚気話をする。


「ふーん。ま、よかったじゃない」


なんて、まなみんは何か言いたげだったけど。


「でしょー?」


あたしは、ふふんと得意げに笑った。

だって──。


『沙弥のこと、ちゃんと大事に思ってるから』


そんな言葉がある今のあたしは、絶対無敵なんだもんっ!

< 100 / 274 >

この作品をシェア

pagetop