どっきゅん♡LOVER


問題は、今この状況。

いつもなら、学校では絶対にあたしと関わろうとしない修平なのに。

なんでだろう。

保健室に連れて行ってくれるなんて。

あたしは絶対、怒られるか完全スルーだと思ったんだけどな。



「ん?」


その時、ふと疑問が浮かび声を零す。


「ねぇ、保健室……あっちだよ?」


おかしい。

ほんとなら、さっき右に曲がらなきゃだったのに。



「そうだな」


平然と言った修平。

え、まさかわざとなの?


「ちょっ、待って!」


とっさに叫ぶも虚しく、気づけば誰もいない校舎裏まで連れられていた。

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