どっきゅん♡LOVER
「ごめんね! もう、これから気をつけるから」
にっこりと笑顔を向ける。
ちゃんと笑えてたかは、わかんない。
でも。
そうしないと、堪えられないから。
「じゃあね!」
くるりと踵を返す。
そのまま下駄箱に引き返そうとした、刹那。
「待て」
パシッと手が掴まれた。
なに、と見上げたその直後、聞こえてきた一言に。
「えっ……えぇーーっ!?」
あたしは驚きと歓喜に満ちた、そんな声を上げたんだ。