どっきゅん♡LOVER


えっ、うそ……。

もしかして今あたし、修平と……!?


頭の中が混乱する。

思考が回らない。


……本当にそうなの?


わからない。

覚えてない。

興奮してたし、不意打ちだったし、記憶が曖昧で……。


「……もう一回、して?」

「は?」

「よ、よくわかんなかったんだもん……」


涙目で訴えかけるも、歪められた眉にシュンとなる。

何言ってんだろ。


「……ごめんなさい」


小さく呟きながらゆっくりと下を向く。

すると。


「ったく……」

「っ!?」


呆れ声が響いたその直後──グイッ。

強引に顎を持ち上げられ、無意識にも修平と目が合った。

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