どっきゅん♡LOVER






家に帰ったのは、15時前だった。

あたしは抱き枕を抱えながら、ベッドにごろんとする。

目をつむっていると、ぽわんと頭にあの記憶が浮かんできた。


ドキドキと高鳴る鼓動。

熱を帯びる身体。

そんな中、だんだんと修平の顔が大きく、近づいてきて。


あたしの唇に、修平のそれがそっと──。


……はぁ〜、どうしようどうしよう。

ついにあたし、修平とキスしちゃった!


バクバクと心臓が音を立てる。

ニヤける顔を抑えられない。

不本意なことはあったけど、そんなことも忘れちゃうくらい、今はそれしか見えなくて。


「きゃー!」


さらにパワーアップした愛。

どこまで大きくなっちゃうんだろう。


なにはともあれ、日野っちからのお墨付きも出たわけだし。

まだまだこれからも、止まりません!


「好き〜」


溢れる幸せを噛み締めるように、あたしはギュゥーッと腕を抱き締めた。

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