どっきゅん♡LOVER
*
家に帰ったのは、15時前だった。
あたしは抱き枕を抱えながら、ベッドにごろんとする。
目をつむっていると、ぽわんと頭にあの記憶が浮かんできた。
ドキドキと高鳴る鼓動。
熱を帯びる身体。
そんな中、だんだんと修平の顔が大きく、近づいてきて。
あたしの唇に、修平のそれがそっと──。
……はぁ〜、どうしようどうしよう。
ついにあたし、修平とキスしちゃった!
バクバクと心臓が音を立てる。
ニヤける顔を抑えられない。
不本意なことはあったけど、そんなことも忘れちゃうくらい、今はそれしか見えなくて。
「きゃー!」
さらにパワーアップした愛。
どこまで大きくなっちゃうんだろう。
なにはともあれ、日野っちからのお墨付きも出たわけだし。
まだまだこれからも、止まりません!
「好き〜」
溢れる幸せを噛み締めるように、あたしはギュゥーッと腕を抱き締めた。