どっきゅん♡LOVER
……行っちゃった。
あたしはシュン、と肩を落とす。
いっつもそう。
修平ったら、ちょっとでも“約束”を破ると鬼みたいなっちゃうのよね。
でも仕方ないじゃん、好きなんだから。
せっかく同じ高校に入れたのに、ただ遠くから見つめることしかできないなんて、そんなの......。
「修平……」
力ない声小さく洩れた。
ねぇ、どうして?
どうしてダメなの?
あたしは、こんなにも好きなのに──。