どっきゅん♡LOVER


てなわけで。


──ピンポーン。


あたしは修平ん家のチャイムを鳴らして、静かにその時を待っていた。


修平びっくりするかな〜。

なんて、ドキドキと胸を高鳴らせた時。

ガチャリ、扉が開いた。


「あら、沙弥ちゃんじゃない」

「菫子ちゃん!」


迎えてくれた彼女に、パアアと瞳が明るくなる。

しかし。


「ごめんね、修ちゃんさっき出かけちゃって……」


う、うそーーっ!


なんと衝撃的な事実。

すぐさま哀愁の目を向けてきた菫子ちゃんに、あたしはガーンと頭を抱えた。


せっかく時間調節して来たのにぃ!

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