どっきゅん♡LOVER


じぃーーーー。


しっかりと目を凝らす。

だけど残念、部屋の中は見えないみたい。


今度は、横側へ回ってみる。


「おっ」


窓発見!

ドキドキと覗くとすぐ、たくさんの人の頭が目に見えた。


修平、修平……。

視線をくまなく動かし、その姿がないか捜索する。

結果は、撃沈。

あたしは諦めて、ベンチに戻ることにした。



「あと5分か……」


やっとここまできた。


もうすぐ修平に会える。

そう思ったら、自然とそわそわしてくる。


……修平、どんな反応するだろ。

やっぱり驚くかな?

それとも、少しは喜んでくれたり──。



「サーヤだよね?」



──え。

< 188 / 274 >

この作品をシェア

pagetop