どっきゅん♡LOVER
じぃーーーー。
しっかりと目を凝らす。
だけど残念、部屋の中は見えないみたい。
今度は、横側へ回ってみる。
「おっ」
窓発見!
ドキドキと覗くとすぐ、たくさんの人の頭が目に見えた。
修平、修平……。
視線をくまなく動かし、その姿がないか捜索する。
結果は、撃沈。
あたしは諦めて、ベンチに戻ることにした。
「あと5分か……」
やっとここまできた。
もうすぐ修平に会える。
そう思ったら、自然とそわそわしてくる。
……修平、どんな反応するだろ。
やっぱり驚くかな?
それとも、少しは喜んでくれたり──。
「サーヤだよね?」
──え。