どっきゅん♡LOVER
さっき男に襲われかけたこと。
怖い。怖かった。
それは、本当。
だけど。
「嫌だよ。それでもあたしは、少しでも一緒に修平と過ごしたいの」
『もう、こんなことはするな』
修平は、あたしのことを思ってそう言ってくれたんだと思う。
でも、危ない目に遭うことを恐れて、それで修平に会えないなんて。
あたしは、そっちの方が嫌だもん。
「沙弥……」
ポツリと呟いた修平は、コホン、と咳払いをして。
「明日、暇か」
訊ねてきた。
あたしは当然、きょとんとする。
あまりに、突然すぎたんだもん。