どっきゅん♡LOVER


「しゅ、しゅうへっ」

「名前呼びすぎ」

「〜〜〜っ」


耳許にかかった吐息に、ピクリと身体が跳ねて震える。


今やっと理解できた。

あたしっ、修平に後ろから……。

抱きしめられてるんだ……。


ドキドキドキドキと、心音が大きくなってゆく。


「知ってちゃ悪い?」

「へっ」

「鈍感なくせに、そういうことだけ気づきやがって」

「あっ、あの」


修平がおかしくなっちゃった。

だって……。

こんな修平、見たことないんだもん。

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