どっきゅん♡LOVER
「修平ってば……っ」
「おい、何笑ってんだ」
「ごめっ、そんなつもりじゃ」
だめだ、堪えきれない。
笑う気なんて全くないのに。
どうしても、にやけちゃう。
「笑ってるだろ」
「だって、修平が……」
目に映る、ほんのり色づいた頬。
これって絶対。
「嫉──ぎゃっ」
ぶにっと頬を掴まれて、あたしは発言を阻止されてしまった。
「はひふふほほ(何するのよ)」
「お前が悪い」
「えー!」
無理やりすり抜け、すぐさま叫ぶ。
あたし、何にもしてないじゃん。
「でも、ホントのことでしょ?」
修平が、嫉妬してるのは!
ニッコリと口角を上げ、斜めに覗き込む。
すると。
「……はぁ」
くしゃりと髪を握り、修平は、弱々しい声を響かせた。