どっきゅん♡LOVER
『かなりマズいことになりました。今から迎えに行きます、準備しててください』
「な、なによ……」
おそるおそる問いかける。
すると3拍ほど溜めたあと、日野っちが厳かに告げた。
『どうやら……修平くんとの仲を週刊誌に掴まれたようなんです』
『ええっ!?』
崖の上から突き落とされたみたいだった。
するり、落ちていった手。
目の前が真っ暗になって、それ以降、耳には何の音も入ってこなかった。