どっきゅん♡LOVER






「はぁ……」


どうすればいいかわからないまま、あの日から3日が経った。


日野っちとはなんとなくずっと気まずい感じだし。

修平とはもう、丸2日も会ってない。

いつもだったら会えない時、電話やメールを必ずするんだけど。

……それが、怖くてできないのよね。


社長に“別れろ”って言われたこと、できれば修平には知られたくないから。



「はぁーー……」


どうすればいいんだろ。


「溜め息ばっかついてっと、幸せ逃げちゃうぞ?」


……へっ!?

突然、右耳にダイレクトに入ってきた声。

驚いた拍子に、机についていた肘がズルッと滑り落ちる。


「矢野新っ!」


振り向いた瞬間、認識するとともにあたしは大きくそう叫んでいた。

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