どっきゅん♡LOVER


耳元に降ってきた声。


意識が奪われた。

思考が停止した。


「修、平……?」


あたしの耳が正しければ、今さっき。


「すっ、すきって、言ってくれた……!?」


うそ。

信じられない。

今まで一度も聞いたことなかったのに。


混乱する心を隠せずにいると、修平がそっとあたしに囁いた。


「……言ったけど、問題ある?」

「へっ」


驚きのあまり、間の抜けた声が小さく洩れる。

そんな……。


「うぅぅっ。ないっ、あるわけないよぉ〜っ」


我慢できる方法があるのなら、教えてほしい。

堪らない嬉しさに包まれて、大粒の涙が一気に溢れ出した。

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