どっきゅん♡LOVER
「お疲れさまです」
後ろのドアを開けながら言った、日野っち。
「こちらこそ」
あたしをシートに座らせながら言った、修平。
……ん?
なんなの?
妙にふたり、以心伝心なんだけど。
というか日野っち、あたしと修平のこと反対なんじゃ……?
不思議に見つめていると、修平が助手席に乗り込んだ。
それから、間もなくして。
──バンッ。
「行きますか」
ドアを閉めるなり、日野っちが意気揚々とした顔つきでそう言った。