どっきゅん♡LOVER
「……あたし、アイドルは絶対に辞めません」
「そうか……。じゃあ、ちゃんと別れたんだな」
「だけど!!」
切り裂くように叫んだ。
すぐさま、怪訝そうに眉をひそめる社長がこの目に映る。
……でもあたしは、話すことを止めなかった。
堂々と。
ちゃんと目を見て、伝える。
「別れるつもりも一切ありません」
「……っ!?」
これがあたしの想い。
誰にも譲れない、あたしの答えなんだ。
じっと見つめて逸らさない。
社長の顔は、瞬く間に曇っていった。
しばらく緊張を保ったまま、無言の状態が続く。
──と、その時。