どっきゅん♡LOVER


「修平」

「ん」

「好きー」

「お前……」


またそれかよ、なんて呆れる修平に、あたしは構わず笑顔を向ける。


本当は、修平はあたしのこと本当に好きなのかなって、ずっと不安だった。

というより、どう思われてるのかさえも、全く想像もできないくらいだった。

だけど。


あたしのことを“好き”って、ちゃんと言ってくれたんだもん。


「ねぇねぇ、修平っていつからあたしのこと好きなの?」


やっぱり、気になっちゃう。

メニュー表を両手に広げながら訊ねると、目の前の顔が途端に曇った。


「は?」

「教えてよ」

「何で」


何でって、そりゃ。


「知りたいから」


なのに修平はと言うと、頑なに口を閉ざしたままで、一向に答えを示そうとしてくれない。

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