どっきゅん♡LOVER
……なんでよ。
納得できないあたしは、むすっとした顔をして言う。
「じゃあ、学校で話しかけちゃダメな理由教えて」
それなら、許してあげる。
つけ加えて言ったら、修平は更に眉間のシワを深くした。
「どうしてそうなるんだ」
「どっちも秘密なんてずるいよ」
じっと見つめ続けていると、修平は観念したように、はぁっと息を落とし。
それから、小さく声を響かせた。
「それが一番いいと思ったから」
一番いい?
「どういう意味?」
「だから……その」
斜めに落とされた視線。
あたしは相槌を打って、返事を待つ。
「仮に学校で正体がバレた時、困るだろ」
「へっ?」
「お前の言動はストレートすぎるし……。誰がどんな噂を流すか、わからないしな」
え?
うわ、さ……?
そ、それって、じゃあ。
「あたしの、ため……」