どっきゅん♡LOVER


「ねぇ、修平?」

「ん?」

「ずっとずっと、あたしのそばにいてくれて、ありがとう」


どれだけわがまま言っても、修平はあたしを突き放したりなんかしなかった。

優しい言葉は少ないけど。

冷たい時もあるけど。


知らないところで、あたしのことを考えてくれてたんだね。



「あたし、なんにも知らないで……」


濡れた頬をゴシゴシとこする。

すると。


「本当、鈍感すぎて呆れるよ」


フッと笑みを零しながら、修平があたしの隣へ座った。


「泣くな」


長い指が涙を優しく拭う。


「修平ぇ」


あたしは、震える唇で呼びかけた。


お願い。

どうか、ちゃんと届いて。


今までも。

そして、これからも。



「大好きっ」



溢れて、溢れて、煌めいて、何度言っても足りない想い。

紡いだあとすぐ、修平が近づいてきて。


そっと、唇が触れ合った。


「俺もだよ、沙弥」

「……っ」

「お前が好きだ」


どっきゅん。

胸が弾ける音がした。


あぁ……やっぱり。



「修平〜っ!」



愛は、これからもまだまだ止まりません。

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