どっきゅん♡LOVER


「修平!」


ガッと腕を掴む。


すると、目の前の彼は呆れたように、小さく息をついた。

それから一言。


「……何やってるんだ、お前」


そう言って、眉間に深く深く皺を寄せた。


「仕事は終わったのか」


まるで異様なものを見るような瞳。

そんなものが向けられてることにはお構いなしで、あたしは表情を硬く引き締める。



「修平に、訊きたいことがあるの……。えっと」


──ゴクン。


「えっと……えっとぉー……」


あれ?

その先が、なかなか出てくれない。


やだ何。

もしかしてあたし、緊張してる?


「沙弥?」

「やっ、やっぱり、なんでも──」

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