どっきゅん♡LOVER


「ねぇねぇ、どうだった?」


今日の感想が聞きたくて、まとわりつくように尋ねる。


「よかったと思いますよ」

「それだけー? 他に何か言うことは?」

「何か……。そうですね……」


日野っちは呟くようにそう言って、斜め上に視線をやりながら自らの顎に手を添えた。


早く、早くぅ!

あたしはじっーっとその横顔を見つめる。


どんどん膨らんでいく緊張。

それとともに高まる期待。


すると程なくして、メガネの奥のクールな瞳がチラリとこっちを見た。


「あえて言うなら……」


言うなら?


「やはりまだ、色気が少々足りないかと」

「......」


なっ……。

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