どっきゅん♡LOVER
──ドクン、ドクン。
「修平、あたしのこと、好き?」
──ドクン、ドクン。
じっと見つめる。
だけどその唇が動いた瞬間、とっさに目を逸らした。
怖い……っ!
「話が見えない」
え?
聞こえてきた言葉は、イエスでもノーでもない、まさかの一言だった。
「あ、あたしはただ、好きかどうか──」
「聞いてどうする」
「どうするって……」
なんでそんな意地悪なこと言うのよ。
「あたしたち付き合ってるんだよね? なのに修平、あたしのこと1回も“好き”って言ってくれたことないし……」
「それで?」
むっ。
だからどうした、と言わんばかりの口ぶり。
──プツン。
何かが切れる音がした。