どっきゅん♡LOVER


力強く回された腕。

その温もりに包まれながら、鼓動が激しく音を立てる。


なに?

どうなってるの?

頭がボーッとして、うまく理解できない。


ただ、全身から感じる修平に

……脳が溶けちゃいそう。



「沙弥のこと、ちゃんと大事に思ってるから」

「……!?」


ピクリと身体が跳ねる。


えっ。

まって。

『大事』って……。

あたしの妄想じゃないよね?

幻聴じゃ、ないよね?


「ほんと……なの?」


不安になって伺う。

するとすぐに聞こえてきたのは、


「もちろん」


優しい声だった。

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