愛するパパ
シャンパンボトルが空になると、佑介はおもむろにキャンドルに火をつけ、明かりを落とした。

そしてベッドに横たわり、マナミに手招きをする。

マナミはフラフラと誘われたベッドへ。

ムスクの甘い香り。

佑介はマナミの火照った身体にキスを落とす。

頬、耳、顎、首…

その間、マナミは手際よくシャツのボタンを外した。

「慣れたもんだね。」

「子供扱いしないで。もうとっくにあのときのあたしじゃないの。」

「あのときはあのときでよかったけど、今はもっといい。」

キャンドルの炎にうつしだされた二人の陰が激しく揺れた。
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