片想いがバレたら一緒にいられないっ!
「え?!15番ってセイくんの友達だよ!
三島アキくんっていって、セイくんと同じD組!」

「え、そうなの!!全然知らなかった!」

マキちゃんは目をまん丸くして、驚いた顔をした。


あたし達はE組。

D組とはお隣さん同士であることは間違いないんだけど、それは悲しいことにアルファベットだけ。

教室は全然、お隣さんなんかじゃない。

フロアも違うし、距離もだいぶある。

そのせいか、普段D組の子達とすれ違うことは滅多にない。

マキちゃんが三島くんのことを知らなかったのも、きっとそのせい。


少し間を置いて、突然マキちゃんが口を開いた。

「決めた!!
あたし、15番と友達になってくる!!」

「えぇ?!?!」
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